”食”の楽しみ 重ね煮

砂糖も化学調味料も使わない。 なのに、驚くほどにおいしい重ね煮料理。 それは、本来、野菜が持っている自然の「うまみ」を最大限に引き出してくれる料理法だからです。 根っこや皮やアクさえも、うまみに変えてくれる重ね煮は、まるごと自然のめぐみをいただくために、必要不可欠の方法なのです。 わらの料理法の基本中の基本が、重ね煮です。 野菜本来の自然のうまみを最大限にひきだす調理法です。

使う塩にもこだわります。

チベット高原の湖塩、チベットの雪華をなべの下に満遍なくふります。

塩をふったら、次はしいたけを鍋に入れます。

しいたけは、石づきを切り落とし、軸と傘を切り離します。

傘は端から薄く切っていきます。軸は縦に薄く切っていき、スライスしたものを

平らに積み重ね、端から細く千切りにします。

鍋に入れたら、上から軽く手で押さえ平らにします。

次に玉ねぎです。

玉ねぎは、一番外側の鬼皮をむき、頭と根元の部分を切り落とします。

まず縦半分に切り、切り口がまな板に垂直になるようにおきます。

中心から外側に向け、薄く切ります。

玉ねぎも鍋にいれ、平らにします。

最後ににんじんです。

皮はむかずに、葉の付け根部分もよく洗って使います。

4~6cmの長さに切って、切り口をまな板に垂直に置き、端から薄く

切っていきます。

スライスしたものを平らに並べて、端から細く千切りにします。

にんじんも、平らに鍋に入れます。

 

そして、にんじんの上から、一つまみの塩をふります。

最後に、ここが一番大事!

鍋を火にかける前に感謝の言葉をかけます。

「天地(あめつち)のお恵みと、これを作られた方のご愛念を感謝して

 料理させていただきます。この食べ物が、私たちの体の中に入って

 自他共にお役にたちますように。有り難うございます」

と、感謝の言葉を唱えるのです。

あとは、鍋にふたをして火にかけます。

 

鍋から、甘い香りがしてきたらできあがりです!

さあ、皆さんでおいしくいただきましょう!!